外壁・屋根のリフォーム

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外壁、屋根は見た目だけでなく耐久も意識して

外壁は、外観を美しく見せる一方で、風雨や太陽光線、気温の変化などに
直にさらされる部分であり、ひびわれなど、劣化しやすい場所です。

屋根はふだん目に入りにくく、劣化が進んでも見落とすことが多い場所です。
屋根の劣化は放置しておくと雨漏りなどの原因になります。
外壁や屋根のリフォームは、家を長持ちさせるのに重要なことなのです。
あなたもご自宅の外壁や屋根を見直してみてはいかがでしょうか?


外壁塗装・外壁 リフォームのポイント

外壁は汚れや劣化が進みやすい環境にある

 

ここでは、外壁塗装や外壁のリフォームで役立ちそうな情報をまとめてみました。

外壁塗装の役割

住宅の外壁に使われている素材は、モルタル(砂とセメントと水を混ぜたもの)や、サイディングと呼ばれる、ボード状の外壁材が一般的です(他にもALC、トタン、タイル、板張りなどがあります)。外壁の下地は、塗装による皮膜で守られていますが、年月とともにこの塗装は劣化し、はがれたり、ひび割れたりします。皮膜が破れると下地にまで影響が及び、柱や土台といった住居の構造部分まで劣化させてしまうこともあります。外壁塗装の工事には、もちろん住宅をきれいに見せる効果がありますが、実はそれだけでなく、外壁の塗装膜の性能を維持し、家の構造と寿命を長持ちさせること、ひいては資産価値を高めることも目的になるのです。

外壁塗装・外壁リフォームの目安期間

外壁の環境や使われている塗装材の耐久性によりタイミングは変わってきますが、モルタル壁の場合は、10年前後で塗装材を塗り替えるのが一般的です。下地のモルタルに問題がなければ、塗装を10年前後ごとに繰り返すことで長期間性能を保ち続けます。サイディングの場合も、塗装材の種類にもよりますが、塗り替えのタイミングは10年前後、サイディング自体の交換は25~30年が目安になります。

外壁に生じるトラブルとその原因、対策

一般的な時期の目安のほかにも、外壁には、いくつか塗装タイミングの目安となる現象が起こります。以下の表に、現象とその原因をまとめてみました。色あせや汚れのほか、こうした状態が確認できたら外壁塗装を検討するのがベターです。

外壁塗装の目安となる状態

状態 詳細 発生する下地 原因
ヘアクラック 下地ではなく、塗膜にごく細いひびが入る モルタル
サイディング
塗膜の劣化
クラック 下地がひび割れる モルタル 乾燥によるモルタルの収縮、もしくは建物の構造的な歪み
チョーキング 壁全体にチョークのような細かい粉がふく モルタル
サイディング(窯業系)
紫外線・熱などで塗膜の樹脂が分解されて劣化し、顔料が粉状になって残る
シーリング(コーキング)の痩せ・ひび割れ 接合部・目地にひび割れが入る サイディング シーリング材の劣化、サイディングの反り
白サビ 壁に白い細かな粒が現れる サイディング(金属系) サイディングの鋼板を保護しているめっきの腐食

モルタル壁のリフォームは、塗装材の選択がポイント

モルタルの外壁で目につきやすいトラブルはひび割れ(クラック)です。とくに破風の部分に生じたものや外壁を横に走るひび割れの場合は雨をため込みやすく、下地の傷みを早めます。大きなひび割れには弾性のある充填剤や塗料を塗りこんで対応することになります。

塗装材の選択がポイント

大きなひび割れを補修した後やチョーキングに対して塗装を行う場合、下地となるモルタルに樹脂系の塗料を塗り替えるリフォームが行われます。使われる塗料には、「フッソ樹脂塗料(耐用年数:15~20年)」・「シリコン樹脂塗料(耐用年数:8~15年)」・「ウレタン樹脂塗料(耐用年数:8~10年)」・「アクリル樹脂塗料(耐用年数:5~8年)」があり、それぞれ耐久性と価格が異なります。また、細かなひび割れが多数ある場合に使われる「弾性アクリル塗料」というものもあります。弾性塗料はゴムのように伸びがあるのが特徴で、壁自体の伸び縮みに追随して壁を保護します。

「フッソ樹脂塗料」はビルや橋梁などの耐久性が重視される場面で使われる塗料ですが、最近は住宅用にも使われるようになってきました。ただし、価格はかなり高価です。商品にもよりますが、安価な「アクリル樹脂塗料」と比べると2~4倍の価格になります。
「ウレタン樹脂素材」と「シリコン樹脂素材」は、10年程度の耐久性があり汚れにも強いので、リフォームでは最も使われることが多い塗料です。
「アクリル樹脂塗料」の場合、価格は安いのですが耐久性が劣り、5年程度をめどに塗り替えが必要になります。

長い目で考えると耐久性の高い塗料を選ぶほうがお得とも考えられますが、ひび割れのチェックなどのメンテナンスを怠ると、せっかくの耐久性も半減してしまいます。費用だけでなく、塗料の特長(遮熱・断熱塗料と呼ばれるものもあります)や、下地の処理方法、塗り回数(2度塗りか3度塗りか)など、施工内容も確認して塗料を選ぶようにしましょう。

サイディングにも「塗り替え」やメンテナンスが重要

サイディングにもメンテナンスが必要

「うちはサイディングだから塗り替えはいらない」、「サイディングは長期間メンテナンスしなくていい」と勘違いされている方はいませんか? サイディングであっても、表面は塗装による皮膜に守られています。つまりモルタル壁と同様にチョーキングや、金属系サイディングでは白サビ・ひどい場合には赤サビが起きます。そのため、定期的に樹脂系素材を塗り替える必要があるのです。塗料自体はモルタルのものと大体同じなので、塗装工事の参考にしてください。定期的に塗り替えをすれば、サイディング自体は25~30年は使うことができます。

また、サイディングの継ぎ目・目地を埋めているシーリング(コーキング)も劣化するため、防水加工を定期的に行う必要があります。継ぎ目にひび割れが目立ってきたら雨が浸水している可能性もあります。この部分だけでも修繕してはいかがでしょうか。

モルタルをサイディングに張り替えるリフォーム

モルタルの外壁が相当痛んできた場合、外観や断熱性といった機能を重視してサイディングに変えることを検討される方もいるでしょう。以下では、サイディングとサイディングを使ったリフォームについて説明します。

そもそもサイディングとは、工場で一貫生産されるボード状の外壁材で、品質のばらつきがなく、施工がしやすいという特長があります。サイディングには、アルミやスチールなどの金属を表面材にして、中に断熱材を入れた金属系サイディングと、セメントなどを原材料にした窯業系サイディング、天然木や合板などに塗装した木質系サイディングなどがあります。また、ALC(軽量気泡コンクリートパネル)を使ったパネルも外壁材としてよく知られています。いずれも、タイル調・レンガ調・石目調などデザインやカラーリングはとても豊富にあります。

モルタルからサイディングに変更する場合、施工方法は「重ね張り」や「張り替え」があります。「重ね張り」は、モルタル壁や、既にあるサイディングを下地にして新たにサイディングを取り付ける工法で、外壁のリフォームではよく行われます。軽量の金属系サイディングが使われることが多く、基本的には規格化された外壁材を取り付けていくだけなので、作業は比較的スムーズに進んできます。

一方で、既にあるサイディングを新しいものに取り替えたり、モルタル壁を取り外してサイディングに入れ替える場合は、「張り替え」と言います。「重ね張り」の場合は、新たな外装材を加えることになるので、土台や柱の状態、強度を調べることが重要です。見た目がきれいになっても、強度が低下してはリフォームの意味がありません。

サイディングは、モルタル壁の「塗り替え」よりも費用がアップしますが、外観も一変します。断熱性と遮音性が高いため、エアコンの効率が高まりますし、より静かな住環境が得られる利点があります。

屋根塗装・屋根リフォームのポイント

屋根に関する基礎知識を押さえて、上手なリフォームを行えば、家を長持ちさせることができます。

屋根塗装・屋根のリフォーム工事は「3種類」

屋根塗装を含め、屋根のリフォームには、「塗り替え(塗装)」・「重ねぶき(カバー工法)」・「ふき替え」の3種類があります(壊れた屋根を修理する「補修工事」もありますが、特殊なので省きます)。屋根の素材や塗料にもよりますが、7~10年で「塗り替え」を行い、15~20年で「ふき替え」というのが大まかなリフォームのサイクルです。屋根の状況や劣化具合、以前のリフォームからの年月を考慮して、最適な工法を選びましょう。

屋根材には大きく分けて「粘土系」・「セメント系」・「スレート系」・「金属系」の4種類があります。以下に屋根材ごとの大まかなリフォームのタイミングをまとめてみました。

屋根のライフサイクル

材質 5年目 10年目 15年目 20年目 25年目 30年目
日本瓦 (点検) (点検) (点検) 全面補修(必要に応じてふき替え)
セメント瓦 (点検) 塗装 (点検) 全面補修(ふき替え) (点検)
化粧スレート (点検) 塗装 (点検) 全面補修(ふき替え) (点検)
ガルバリウム (点検) 塗装 (点検) 全面補修(ふき替え)

注:日本瓦の寿命は50~100年と長いですが、全面補修のタイミングで「ふき替え」を行う事例が多いようです

屋根の塗装・塗り替え

屋根塗装

「塗り替え(塗装)」は最も手軽なリフォームで、屋根材に塗料を塗布する作業です。屋根の基礎部分である下地が、それほど傷んでいない場合に有効な方法です。塗り替えを行う屋根材は、セメント瓦・スレート系・金属系のみで、日本瓦の場合は塗り替えの必要はありません。

塗料の種類と価格

塗装には、おおまかには「アクリル樹脂塗料」・「ウレタン樹脂塗料」・「シリコン樹脂塗料」・「フッソ樹脂塗料」があり、一般的には「ウレタン樹脂塗料」・「シリコン樹脂塗料」がよく使われています。それぞれの特長を簡単に以下にまとめました。

屋根塗装に使われる塗料の種類

塗料 耐用年数 価格 特長
アクリル系 5~8年 安価 純粋なアクリル塗料と、シリコンを添加したシリコンアクリル塗料があり、後者が主流。塗料代は経済的だが、耐用年数が短い。
ウレタン系 8~10年 標準的 さまざまな屋根材に塗装できる。
密着性と耐候性・防水性に優れ、実例も豊富。
シリコン系 8~15年 標準的 光沢性・安定性に優れ、耐久性もよい。
近年の塗装事例では多くを占める。
フッ素系 15~20年 高価 高価なため一般住宅での利用例は少ない。
防汚性・耐久性とも最高を誇る。

実際の施工価格については塗料の種類のほか、何回塗るか・温度上昇を抑える効果がある「遮熱塗装」をするか・屋内の冷気や暖気を逃がさない効果がある「断熱塗装」をするか、などにより変わってきます。

色選びのポイント

外壁塗装と同様、屋根塗装も色選びにもポイントがあります。

・周辺の家・環境になじませる
・外壁との色調を整える
・ 屋根は外壁よりも直射日光を受けやすく、鮮やか過ぎる色は色あせも早いので避ける
・面積効果(同じ色でも、大きい面積になると明るい色はより明るく・暗い色はより暗く感じられる効果)に気を付ける

屋根塗装は屋根に関する工事では一番ポピュラーです。

重ねぶき(カバー工法)

「重ねぶき(カバー工法)」は、既存の屋根を撤去することなく新しい屋根材をかぶせる工法です。下地がそれほど傷んでいないけれど屋根材の傷みが激しい場合に有効です。ふき替えと比べると工期も短く、廃材も出ないので費用を抑えることができます。屋根が2重になるので、遮音性や断熱性もアップし、外観も一変します。ただし、屋根全体の重量は増加するため、「重ねぶき」に適した軽量の屋根材を選ぶことや、施工の前に建物の強度や耐震性を確認する必要があります。

ふき替え

ふき替え

「ふき替え」とは、屋根材や下地などを全面的に一新するリフォームのことを言います。既存の屋根をすべて撤去して、防水加工もし直して新しいものに取り替えるので、どのような屋根材でも対応でき、換気扇や天窓を追加することも可能です。建物の耐久性も大幅に上がりますが、完成までに日数がかかるリフォームになります。

「ふき替え」は、屋根材の選び方がポイント

「ふき替え」でポイントになるのは、どのような屋根材を設置するかです。屋根材の「粘土系」・「セメント系」・「スレート系」・「金属系」という4種類では性能はもちろん外観も大きく異なるので、それぞれの特長をチェックしていきましょう。以下の料金は中心的な材料費の目安です。実際のリフォームではこれにプラス施工費用がかかります。

“ふき替え”は屋根材の選び方がポイント

粘土系

粘土系

粘土系は、天然の粘土を高温で焼き上げた屋根材のことで、高温多湿の気候風土にあった古くから日本で使われてきた「粘土瓦(和瓦・日本瓦とも)」も粘土系の瓦です。耐久性も抜群で、塗り替えを行うことなく50~100年は十分に使うことができます(下地のメンテナンスや補修は必要です)。陶器瓦、いぶし瓦、素焼瓦などがあります。
粘土系の瓦は耐久性に優れますが重いため、耐震を考え、現在の利用は減少傾向にあります。

セメント系

セメント系

セメントと砂を原料にした瓦で、「セメント瓦」や「コンクリート瓦」とも言われ、「モニエル瓦(洋瓦)」という種類のものも含まれます。「日本瓦」のような厚みもあり、重厚感があります。なお、表面を塗装して使うため、長期間の使用により色落ちや変色がありますが、定期的に塗り替えをすることで美しさを保てます。塗料で着色できるため、色のバリエーションが豊富で、外壁の色や住居のデザインによってカラーコーディネートが楽しめます。

スレート系

スレート系

薄い板状の素材で、「天然スレート」と「人造スレート(化粧スレート)」の2種類がありますが、天然スレートは高価な為、家庭用ではあまり使われません。家庭用の主流は、セメントに繊維を混ぜて強化した薄い板状の「人造スレート(化粧スレート)」で、「カラーベスト」「コロニアル」「フルベスト」といった商品が有名です。耐久性もあり、軽量で加工しやすいため、重ねぶきでも使われます。色やデザインも豊富に用意され、断熱性にも優れるという特長があります。

金属系

金属系

金属系の屋根材は、軽量かつ加工のしやすさが特長で、複雑な形状の屋根にも対応できます。金属屋根と言えば「トタン(鋼板に亜鉛メッキを施したもの)」や「銅板」が代表的でしたが、近年は「ガルバリウム鋼板」という、アルミニウム・亜鉛合金メッキ鋼板が注目されていて、トタンに比べて数倍の耐久性を持っています。ベースとなる金属にガルバリウム鋼板を使い、表面を耐久性が高いフッソ樹脂塗料を塗装したものや、表面に下記のような天然石のチップをコーティングしたものなど、さまざまな商品が登場しています。また、鉄を使わないものではアルミ合金のものが主流で、銅・チタン素材のものもあります。

T・ルーフクラシック瓦調デザインで豊富なカラーバリエーション

スタンダードカラー

チャコールグレー ライトグレー ディープグリーン
チャコールグレー ライトグレー ディープグリーン

 

ダークブラウン シナモン ペッパー
ダークブラウン シナモン ペッパー

断面構成図
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